高圧実験に使うために電源にはよく フライバックトランスを使うが
スイッチングに従来のパワートランジスターを使った高圧電源は
パワートランジス ターの発熱がものすごいために
安価なMOS-FETを使った高圧電源を紹介します
以下に回路図を示す
回路図
5回巻きとあるのはフライバックトランスのコア部分に巻きつける箇所で
一 次コイルとなる
2SK2232は耐圧60Vで25A
ON抵抗値が36m/57mΩ(ゲート電圧10V/4V) と低く
大きさが小さく回路のレイアウトがしやすい
保護用ツェナーダイオードが内蔵されており
性能がよい割りに単価も安く(@80~150)
使い勝手のよいFETである
これが手はいらなくても これを超える性能のFETなら代用が可能である
ツェナーダイオードが内蔵されていないのなら別途にツェナーダイオードをつける
抵 抗値も近い値なら代用可能(多分±50%ぐらい大丈夫)
コンデンサは耐圧が100V以上あり、容量が 0.5μF以上あればたぶん動作するだろう
インダクターも50μH以上あれば代用可能
ダイオードはなるべく大電 流用を使えばよりよい
FETが小さく発熱も少ないために比較的扱いやすい
以下に作成した実物の画像を示す
側面上面
作 動動画
電源に12V7Ahの鉛蓄電池を用いて
無放電時:最大0.35A
放電時:最大3.5A
 であった。
最大出力は40Wに達する

また、FETに2SK2399を用いても
放電長こそ短くなるものの作動したが、数秒の放電でFETが大変発熱します
自動車用12Vバッテリーを用いて
無放電時で0.4~0.5A
放電時で4.5~5A流れます
しばらくすると煙が出るのでヒートシンクをつけたほうがよいでしょう
2SK2399は最大5Aまでしか流せませんので
ヒートシンクなしではオーバーワークになる恐れがあります
5A以上常時流せる大抵のMOS-FETでも作動はするかもしれません
が、まったく保障できません
(3/15追記2SK2399を使ったものはFETが燃えました。やはりFETにはなるべく高耐圧、大電流を流せるもの
を使うのがよい。さらにゲートとソースの間にツェナーダイオードをかまして保護しましょう)


感電すると腕全体に衝撃が走る様な感じで、しびれます
場合によっては心臓などが停止したり、死亡する危険性もありますので
十分に注意をするようにしてください
またこの回路で起こせる放電は紙やビニールを容易に発火させて
基板も焦すことができます。
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